「器」 内田輝 演奏会
photo by Everett Kennedy Brown
内田 輝 Clavichord + Sax 演奏会【器】
2022/12/17 sat
live 1 starts13:30, open doors13:00
live 2 starts17:30, open doors17:00
charge /4,000 yen
内田輝の演奏会をします。
fangleの場で演奏をするのは4度目、ソロでは7年振り。
新たに神代杉で作成したクラヴィコードでの演奏ツアーが始まります。
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ご予約はメールfu-ji@fangle.jp又は電話0742-81-8537にて、以下をお知らせください。
・お名前
・ご予約の人数
・live 1又は2 を選択
・ご連絡先
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【器】
楽器は人に宿っている湧き上がる何かを受ける器であり、
祈りの象徴になりえる有形の作品です。
今回の新作クラヴィコードは、楽器の命にあたる響板に神代杉を使いました。
神代杉は火山灰など地中に埋まった状況から掘り起こされた
推定2~3千年を経過した古い木材で、神の時代からあると表現されています。
響板にする為には5mm以下に削るのですが、
化石化し始めている木材なのでとても脆く手で持ち上げるとぼろっと二分する程で、
弦を張った時の圧力に保てないだろうと最初は感じました。
最初は強度を出す試行錯誤をしていましたが、逆に
自分が神代杉に寄り添う必要性を感じ、木が割れない所まで弦の張力を弱めていたら
自分が追い求めていたそよ風の様な優しい響きに出会うことができました。
いつまで響板が強度を保てるのか分かりませんが、
木が響くのを止める時まで向き合おうと思います。
神代杉に触れることで感じるヴィジョンは
漠然として想像できなかった大昔を想像できる時間として今に繋いでくれます。
と同時に
脈々と経験値を繋げてきてくれた楽器作りの先人達にも思いを馳せて、
自分の役割を生きることができます。
サックスに関していうと
息を吹き込み体も響かせる意識が私も器であることを感じやすく、
縛りに囚われず自分の器を柔軟に拡張していきたいと思わせてくれる存在です。
過去を今に繋げる神代杉クラヴィコードの静寂と空間を震わせるサックス。
それぞれの器を響かせて、ふっと何かを感じとれる時間をつくりたいと思っています。
内田輝
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